もし「大手自動車メーカーはPHEVに同調してきているだろうか?」と聞かれたら「はい、しかしまだ十分とはいえない」というのが現段階での答えだ 1社は生産目標を定めているが、どの自動車メーカーも生産スケジュールを発表するに至っていない。私達が集めたメディアの報道でわかるように、PHEVに対するメーカーのコメントは相反している。PHEVへの意識や関心が高まり、メディアや顧客からPHEVに直結した質問が出るに連れ、メーカーの反応も変化しつつある。。「誰も関心を持たない、誰も充電なんかしない、PHEVのメリットはわずかだ、排ガスが車の排気管から発電所の煙突に移るだけだ、PHEVの需要はない」などメーカーが何年にもわたって言い続けてきたPHEVへのネガティブなコメントは今でもたまには出るがほとんどは過去のものとなっている。
問題は自動車メーカーが”PHEV生産は実行可能にはなっていない”としていることだ。バッテリーの寿命、先行投資コスト、安全性などについてのメーカーの現実的かつ特定の問題に対する対応は不特定年数にわたる技術開発とテストに焦点を合わせている。カルカーズとPHEVを支持する共同体はこうした全ての問題を解決する方法を見つけるため努力を続けている。そうすることにより世界の自動車メーカーはPHEV生産に向けてのスタートを切り、公共事業体など多数の商用車をかかえPHEVを試したいとする顧客に対し十分機能するPHEVの試作車を提示することができる。バッテリー性能が着実にあるいは急速に向上するに従ってより優れたPHEVの生産ができるようになる。GMのPHEVについての16の要点(2007年1月付)とゼロ排出ガス車評価 (PDF)におけるカリフォルニア大気資源委員会での証言(2007年5月付)の項を参照)
このページはカルカーズのフィリックス・クレイマーとグリーンカー・コングレスのジャック・ローズブロによって情報更新されたもの。要旨紹介と表は複数の外国語でも読むことができる。外国語版は翻訳にかかる時間があるため遅れる場合がある(ホームペ-ジの下にリンクあり)
以下にメーカーのPHEVへの対応状況を簡単にまとめてみた。(自動車メーカの名をクリックするとそのメーカーのコメントへと飛ぶ)
| 自動車メーカー | 概略および公式発表の要約 | 生産についての現状 |
| AFS トリニティー | 自動車メーカーとのライセンス契約でリチウム電池と超電導体を組み合わせた試作電池 | リカルド社とともにサターンビュー・マイルド・ハイブリッドの3改造試作車 |
| アプテラ(Aptera) | 3万ドル台の未来的軽量3輪自動車を開発中 | 電気自動車に続きプラグインハイブリッド版の予約手付金を受付中 |
| アウディ | フォルクスワーゲン傘下の同社はPHEV開発を検討中 | 2007年10月にメトロプロジェクト・クアトロ・サブコンパクトPHEV試作車発表 |
| BYD | 中国深川のBYD自動車会社 | 2008年終わり頃にF6DM PHEVを中国国内で販売予定 |
| クライスラー | 同社は電気自動車部門を発足 | レネゲイド/ジオ/エコ-ボイジャーのコンセプトカー |
| ダイムラー・クライスラー | クライスラー部門売却後にダイムラー社が続行管理するダイムラー・クライスラーの合弁プログラム | 2004以来、15人乗りバン、スプリンターで20種以上のPHEV試作車がある(ニッケル水素(とリチウム)。生産未定 |
| フィスカー(Fisker) | クアンタム・テクノロジーと提携で10万ドル台のPHEVを開発中 | 2009年と2010年の少数生産で予約手付金を受付中 |
| フォード | 5年から10年先。車から送電と経済メリットのモデルつくりを含め南カリフォルニア・エジソン社(SCE)と協力して小規模な長期的プログラムを進行中。バッテリーは準備できていない | 最初のPHEV版エスケープを2007年11月にSCEに納入。購買後二次市場では数社がフォード・エスケープのPHEV改造サービスを提供 |
| ゼネラルモータース(GM) | 多種多様の燃料が使える”E-Flex”を取り入れた長距離航続のサターンビューPHEVとシェビー・ボルト・シリーズ式(直列)PHEV。PHEV販売一番乗りを目指す。航続距離40マイル台後半/交換なしの永久電池/手頃な価格帯を目標 | 生産時期は確定していないが、2009年にサターン・ビューの一般道路走行を目指す。ボルトは2010年11月生産開始として初年度3万から6万台販売を目指す。初の試作電池の有効性をテスト中 |
| ホンダ | PHEVを”不必要なエンジンと燃料タンクを備えた車”とみている;”現在開発中のバッテリーが極めて高性能なレベルまで引き上げられると仮定し”電気自動車の生産を見込んでいる。PHEVがもたらす環境利点に懐疑的 | プラグイン計画および一般道路走行については分かっていない |
| 現代自動車 | 研究調査中 | プラグインの計画および道路走行については分かっていない |
| ニッサン | ”開発プログラム”にPHEVを加えているが、PHEVではなく電気自動車を生産する意向を示している | プラグイン計画および一般道路走行については分かっていない |
| ロッキーマウンテン・インスティテュート(Rocky Mountain Institute) | 同非営利団体は1990年代の”ハイパーカー”コンセプトを継承する軽量PHEVを生産する民間ベンチャービジネスの発足を目指している | 時期は未発表 |
| トヨタ | 環境、経済面の利点で意見の一致を見ている; 大量生産に入る前に一層の電池開発が必要と述べている。PHEV需要および消費者が充電するかどうか見極める必要あり | 米国内の6台を含め“プラグイン・ハイブリッド”プリウスのパイロット・プログラムのロードテストを開始。企業などの大口顧客を対象にかなりの数のデモ用PHEVを生産する。電池生産を拡大(プリウスの購買後二次市場でいくつかの企業、団体が約150台のプリウスをプラグイン用に改造) |
| ベンチャー・ビークルズ(Venture Vehicles) | 3輪自動車開発中 | スケジュールは未発表 |
| ビジョナリー・ビークルス | マルコム・ブリックリン(スバルとユーゴをアメリカで輸入販売した人物)率いるグループは”試作車製造”をスタートさせている | 2010年にシリーズ式(直列)PHEVを販売予定 |
| フォルクスワーゲン | 主任エンジニアは水素燃料電池車製造の義務を解いてほしいとしている。 | ジーゼルか水素燃料電池とルーフトップ光電池によるスペースアップとブルー・コンセプトのPHEVバン |
| ボルボ | フォード傘下の同社はPHEVを検討中 | 多種多様燃料対応の車輪モーター付きシリーズ式航続60マイルのPHEV試作車”リチャージ” |
Last modified: January 22, 2008
翻訳: 吉本明子、マット・マシューズ。訂正、提案、翻訳ボランティアに関してはcalcars.orgのウエブマスターまで。
Translation: Akiko Yoshimoto & Matt Mathews. Please contact the webmaster at calcars.org for corrections or suggestions, or to volunteer as a translator.



